結婚式というと洋装でも和装でも花嫁さんに目が行きがちですが、今回は花婿さんの和装
「紋付き羽織袴」についてご紹介します。

新婦の白無垢や色打掛については取り上げられる機会が多いので、意識しないでも知識が
入って来るかもしれませんが、新郎の第一正装とされている紋付き羽織袴については、意外と
知らないことも多いのではないでしょうか？

■紋付き羽織袴とは

「紋付き袴（もんつきはかま）」とかシンプルに「袴（はかま）」と呼ばれる新郎の和装の衣装
ですが、正式名は「紋付き羽織袴（もんつきはおりはかま）」。

外に羽織る「羽織」と中に着る「長着」、長着の下に着る「袴」という3つの要素からなり、
基本的にはこの3つの組み合わせが紋付き羽織袴のコーデとなっています。

■黒が格上

羽織と長着は黒が最も格が高いとされていて、白や藍色といった「色紋付き」と呼ばれる黒以外の
色はすべて同じ格です。

結婚式ではやはり格式高い黒紋付きをおすすめしますが、和装での前撮り写真用には色紋付きを
着る男性も少なくありません。ただし、通常黒紋付きの家紋が5つ入っているのに対し、
色紋付きの中には1つしか入っていないようなものもあるので、色紋付きを着るにしても五つ紋を
選びましょう。

袴は黒か茶色の縦地、つまりストライプが正装。無地の袴もありますが、略式とされているので
結婚式には向きません。前撮り用としても、できれば縦地を選ぶ方が間違いありません。